京都初日の夕食は「鳥彌三」で坂本龍馬も愛した水炊き。
ここは天明8年(1788年)創業、200年以上も続く老舗で建物は登録有形文化財。
お店のパンフレットには映画・CM・ドラマで使われて来たと書いてあります。
個室での食事でしたので許可をいただきコース料理をカメラに収めました。
夏は京懐石を用意されているそうですが、夏でも水炊きを注文される方が多いとか。
プルプルコラーゲン効果でしょうか?
今どきは冷房もありますからお鍋も季節に関係なく食べられます。
玉子入りとプレーンの2種類
後で頂いたプレーンのスープは仲居さんが「口がベタベタしますよ(笑)」とおっしゃった通り、口のまわりはベタベタ。それだけスープが濃いと言う事なのですね。
鶏と京野菜はポン酢で
右上のグラスはお酒。
洛中に唯一現存する蔵元「佐々木酒造」のお酒。
俳優の佐々木蔵之介さんのご実家としても有名。
お餅も自家製。
〆は玉子雑炊。
これに水菓子が付いてコースです。
料理は全て仲居さんの仕切り。
私達は食べるだけ。
取り分ける間、仲居さんとのやり取りも楽しいひとコマ。
立派な建物なので料理屋さんとは思わず入ってきてしまう外国の人。
京都人は他県に出て行っても戻って来る確率が高いそう。
京都人「気質」に触れたようで楽しい話でした。
一品料理として 「穴子のてんぷら」と
人気ナンバーワンと言う「鶏皮煎餅」も注文しました。
食後は川床を見学させて欲しいとお願いしたところ「それでは水菓子は川床でどうぞ」と心良く受け入れてくださいました。
デザートを頂く前に、ほんの少し店内を見学。
階段などは狭いけれど機能美を兼ね備えた建物。
建物に興味がありそうなのでと「隠し階段」まで見せてくださいました。
トラブルがあった時、ここから逃げたのかなぁ???などと思ったり・・・。
思った以上に広い川床。
お店が大きいので十分スペースが取れるのでしょう。
テーブルの間隔も広い。
狭いスペースに人をギュウギュウに詰め込み、「涼をとれない」と感じるお店もある中、とても贅沢な空間でした。
一保堂の渡辺都著「お茶の味」に、「昔、川床は6月からだった」と書いてありました。
そう言えば昨年4月に訪れたときは川床を作り始めたところでした。
ひと月前倒しのお蔭でチョット得をした気分になりました。
帰るときは板前さんと仲居さんが見送りに。
角を曲がるまで見送ってくれました。
お客さんが見えなくなるまでがミソ。
いつも思うのですが、この心遣いは「また来たくなる」琴線に触れますね。
追記 先日テレビでお店が紹介されました。
その時出演していた店主、正に私達を見送って下さった方。
訂正いたします。
2015/10/27
川床から見える風景。
手前がどんぐりばし。
青い標識あたりが、昨年暮れにおじゃましたおでん「蛸長」
中央は南座、って説明は要りませんね。
どんぐり橋から撮った「鳥彌三」。
夫はとても気に入ったようで「また秋に!」ですって。
ほんまかいなぁ~♪